Story

──ある、出来事が起こった。

怨嗟。
義憤。
悲哀。

それは、様々な人に様々な感情を与えた。

正のもの、負のものを無視し、たくさん巻き起こった。

──あの日からずっと。

そのことをずっと覚えている者がいた。
忘れたふりをして、復讐を企てる者がいた。
忘れてはいないが、意識の奥底に追いやる者もいた。

──やがて、時は経ち。
それを発端としたほとんどは、時が新たに次々と巻き起こす感情に押し流され、次第に消えていく。
しかし、消えないものもあった。

それは時と共に膨れ上がり、決壊し。
ある日、ある者をある行動に走らせる。

起こした行動はまた別の出来事を呼び、それがまた新たな感情を生み。
次第にそれらは繋がっていく。

──関係ある者も、ない者すらをも飲み込んで。
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